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「サイキックハーツ」のプレイングノート。
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しばらく、日記を書くのを忘れてしまっていた。いけないいけない。
せっかくの再開だ、これからの学校生活を謳歌する為にも、
『此処に来るまでの自分』に関して、改めて列記しておこうと思う。

私は、東北の旧家に生まれた。峰と峰の間にぽっかり空いた谷の中、
一年中日陰に覆われる小さな村の長をやっていた家らしい。
でも、私が生まれた時には、すでに村は滅んでいて、日照の家の末裔だけがそこに棲んでいた。
そこで、私は育てられた。山に棲む、あらゆる怪異や異形を倒す為の存在として。

それに対して、何の疑問も感じはしなかった。
物心付く前から、戦い方を仕込まれ、何度も山に連れられ、『倒すべき敵』について学習させられる生活。
ただ、それだけを授けられていれば、疑問を持つ余地など端からないから。

そんな私が、『本』を通じて、少しずつそうでない世界を知り、
やがて学園に至るようになったのは、あるひとりの女性のおかげ。
そのことについては、おいおい、日記に記すことにしよう。
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カルヤ君は、女の子の姿をした男の子だ。どうして、そうなったのか、私は知らない。
私と彼が出会ったのは、ゴーストタウン。私から、同行をお願いした。

その後も、私はつい色々と世話を焼いてしまっていた。
それは、彼の一心不乱に戦う姿が、ただ命じられるがままに戦っていた、『昔(といっても、まだひと月も立っていないのだが)の私』に似ていたから。でも、すぐに、それは違うと気づいた。

彼はきちんと、自分の意思で戦っている。昔の私のように、何も考えもせずに、ではなく。
きっと、彼は、自分の置かれている状況をできうる限り正確に把握する為に戦っているのだ。
だから、あれは『一心不乱』ではなく『一生懸命』だ。その姿が、私にはとても眩しく映る。

そして、私はその眩さから、しばらく目を離せそうにない。なんとなく、そんな気がする。

そんな彼だが、日記を書くようにしたらしい。わあ、おそろいだ。
ただ、彼の日記はどうやら『人に読ませるもの』らしい。そんなものが、あるのだな。

でも、私の日記帖もどこぞに置き忘れては、誰かが知らずのうちに届けてくれているので、
いろいろな人に読まれているのかもしれない。ふふ、それもとても楽しい。

今、これを持っているかもしれない誰か。
もし、読んでくれているなら、お手紙でも挟んでくれるとうれしい。みんなが、私の書くものにどんな感想を抱くか、興味がある。ああ、なるほど。だから『人に読ませる日記』というものがあるのかもしれないな。
「モーラット! モーラット!」にて、初めて「フリーマーケット」というものに足を踏み入れた。
とても、楽しかった! 何故かって、みんなが楽しそうだからだ。
ものを売る人も、買う人も、品物や相手に対して、心があたたかくなるような想いを抱いていたのがわかった。
そんな場所が、モーラットによってめちゃめちゃにならなくてよかったな、そう思う。

モーラットの「りんちゃん」が私の背中にいるのがわかったときには、とてもびっくりした。
命ちゃんの「うしろうしろ」のお陰だ。私も、もし誰かの後ろに何かがついていたら、ああいう風にいってみよう。

事件解決後は、マーヤと一緒にフリーマーケットを回り、クリスマスツリーを選んでもらった。
両手に収まるくらいのミニツリーだ。大切な友達からのプレゼント。大切にしたい。
画家の道を進んでいる素晴らしい方から、肖像画を描いていただいた。
「そうか、私はこんな表情をしていたのか」我ながら見とれてしまうほどだ。
制服の上に着ている長襦袢は、家を出る時に一枚だけ持ってきたものだが、
このように描かれると持ってきた甲斐があるなと思ってしまった。とても、ありがたいことだ。
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この作品は、株式会社トミーウォーカーのPBW『TW2:シルバーレイン』用のイラストとして、
日照戮屠が作成を依頼したものです。
イラストの使用権は日照戮屠に、著作権は井ノ中かへるに、全ての権利は
株式会社トミーウォーカーが所有します。
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人間とは実に現金なものだ。
最初に目にした時にはあれだけ落胆した『鉄球』を、今は密かに集めている。
トゲ鉄球を振り回せるようになった今になってみると、これはこれで魅力的だと思ったのだ。

窓際に置かれた10個以上の鉄球たち。
日中は陽光を吸って、熱いくらいに室温をあげるので、
テーブルクロスで覆って隠してしまっているけど、夜になると、静かにそれを取り去ってみる。

すると、月光をまとわりつかせ、彼らは思い思いに輝きを返す。
静かに美しさを漂わせるその景色をみながら、いつの間にか眠ってしまうのが最近のお気に入り。
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