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「サイキックハーツ」のプレイングノート。
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私に道を示してくれたのは、ロシア人だった。
といっても、勿論見ず知らずのロシア人ではなく、日照の遠い親戚に当たる人だ。
ロシア国教会のシスターをやっているその人が、突然海を越えて、村にやってきてくれたお陰で、
私はたくさんの本を読んだり、服装に気を使ったりすることを二年かけて覚えることができた。

勿論、日照の人間がそれを快く思うはずもなく、私は無理やりこの学園に編入されたのだが。
だが、この学園でみんなを見て、私は自分の意思というものを世界に放出しようと思ったのだし、
それはシスターの思惑通りだったのだろう。
何しろ、私が編入してすぐ、今度はシスターの姪っ子が転入してきたのだから。

彼女は、今は学業に専念しているものの、私と同じ能力者らしい。
今はまだ、話らしい話も出来てはいないが、少しづつ打ち解けていきたいものだ。
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しばらく、日記を書くのを忘れてしまっていた。いけないいけない。
せっかくの再開だ、これからの学校生活を謳歌する為にも、
『此処に来るまでの自分』に関して、改めて列記しておこうと思う。

私は、東北の旧家に生まれた。峰と峰の間にぽっかり空いた谷の中、
一年中日陰に覆われる小さな村の長をやっていた家らしい。
でも、私が生まれた時には、すでに村は滅んでいて、日照の家の末裔だけがそこに棲んでいた。
そこで、私は育てられた。山に棲む、あらゆる怪異や異形を倒す為の存在として。

それに対して、何の疑問も感じはしなかった。
物心付く前から、戦い方を仕込まれ、何度も山に連れられ、『倒すべき敵』について学習させられる生活。
ただ、それだけを授けられていれば、疑問を持つ余地など端からないから。

そんな私が、『本』を通じて、少しずつそうでない世界を知り、
やがて学園に至るようになったのは、あるひとりの女性のおかげ。
そのことについては、おいおい、日記に記すことにしよう。

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