今日から日記を書くことにした。
私は物心つく頃より、数百年に渡る一族の怨念(これに関して、私自身は良く知らないし、知ろうとも思わない)を濯ぐための『戦争の道具』として育てられていた。銀誓館に編入させられたのも、戦闘訓練の一環だ。
私は、自分には戦う力があるのだから、それで当然なのだと思っていた。
他のものもそういう生き方をしていると思い込んでいた。
でも、ここに来て、それが過ちだと知らされたのだ。だから、私は私の生き方を決めたい。
故に、何かを考える為のきっかけとして、日記を書くことにしたわけだ。
きっと書くことはたくさんあるだろう。ここにはたくさんの人と、彼らの想いで溢れているのだから。
私も、そのひとつになりたいと切に願う。
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