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「サイキックハーツ」のプレイングノート。
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カルヤ君は、女の子の姿をした男の子だ。どうして、そうなったのか、私は知らない。
私と彼が出会ったのは、ゴーストタウン。私から、同行をお願いした。

その後も、私はつい色々と世話を焼いてしまっていた。
それは、彼の一心不乱に戦う姿が、ただ命じられるがままに戦っていた、『昔(といっても、まだひと月も立っていないのだが)の私』に似ていたから。でも、すぐに、それは違うと気づいた。

彼はきちんと、自分の意思で戦っている。昔の私のように、何も考えもせずに、ではなく。
きっと、彼は、自分の置かれている状況をできうる限り正確に把握する為に戦っているのだ。
だから、あれは『一心不乱』ではなく『一生懸命』だ。その姿が、私にはとても眩しく映る。

そして、私はその眩さから、しばらく目を離せそうにない。なんとなく、そんな気がする。

そんな彼だが、日記を書くようにしたらしい。わあ、おそろいだ。
ただ、彼の日記はどうやら『人に読ませるもの』らしい。そんなものが、あるのだな。

でも、私の日記帖もどこぞに置き忘れては、誰かが知らずのうちに届けてくれているので、
いろいろな人に読まれているのかもしれない。ふふ、それもとても楽しい。

今、これを持っているかもしれない誰か。
もし、読んでくれているなら、お手紙でも挟んでくれるとうれしい。みんなが、私の書くものにどんな感想を抱くか、興味がある。ああ、なるほど。だから『人に読ませる日記』というものがあるのかもしれないな。
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御門真綾に出会ったのは、学園に来てすぐ、それも、電車から降りた直後のことだ。
彼女は、駅のホームでおなかをすかせていた。
日が傾きかけるまで、電車に乗り続けることになるとは思っていなかったらしい。
私もそうだったのだが、お弁当を持ってきていたので、それを二人で分けて食べた。

彼女が「おいしいわね」と口の周りに御飯粒をつけながらいってくれたので、
その瞬間から、私たちは学園最初の友人になった。

彼女を「マーヤ」と呼び、彼女に「りくと」と呼ばれる。それだけのことがとても嬉しい。

そんな彼女は最近、土蜘蛛同士で作った新進の結社に属したようで、
楽しそうに忙しく飛び回っている。とても、よいことだ。

私も彼女も、ここで今、自分のやるべき事を探している。私たちなりに懸命に探している。
それに相応しい素敵な出会いが、私たち二人に訪れますように。

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